が心地よい
開放的な明るい施設

外来

病棟

リハビリ

浴室

安心への取り組み

通常、病院の建物や設備は、医師や看護師など働く人の作業効率を優先して設計されています。広いスペースを一度に見渡せる死角のない構造や、採光が最優先された単調で一律に大きな窓、どこにでも配置されている手擦りなどがその例です。

くじらホスピタルは2007年の優れた医療建築に贈られる「医療福祉建築賞」を受賞しています。

くじらホスピタルは、平成20年4月25日に「医療福祉建築賞2007」を受賞しました。
平成16年4月1日から平成18年3月31日までの2年間に竣工した全国の医療福祉施設及び保健施設42点の中から、選考委員会による厳正な審査の結果、当院他4施設が受賞しています。同賞の特徴は建築物だけを評価するのではなく、その建築物が誰にどのように使われているかといった点まで評価の対象となります。

くじらホスピタルは、運河沿いのロケーションを活かした建築、従来の病院イメージを覆し、ホテル仕様のベッドや寝具類、インテリアなどを採用して「静かに安心して過ごせること」を第一に考えた施設・病室づくりが評価されました。選評には「パティオ越しにさり気なく患者さんを見守る体制など、病院というよりも質の高い寄宿舎といった印象を受ける」「これまで精神科病院では、さまざまな精神疾患・病態の患者さんが同一の施設で処遇されてきたが、当院は摂食障害やDVに対処できる専門病院として医療のニッチマーケットをカバーし、医療施設の新たなあり方を示すものである」といった意見も見られました。

はじめての方、女性の患者様も抵抗なく来院いただけるように、やさしいデザインを意識した建物です。設計には女性建築士を起用し、構想と設計に1年の歳月をかけてコンセプトに沿った建築を実現しました。

医療福祉建築賞とは

(社)日本医療福祉建築協会及び厚生労働省が「優れた医療福祉建築を顕彰し、それを広く世に知らせることによってこれら施設の向上を図ること」を目的として制定したもの。建築物としての質の高さに加えて利用者やそこで働く職員にとっても快適で使いやすいことが審査基準になっており、「器と中味」の調和と一体性について重点的に評価されています。受賞者は開設者、管理者、設計者、施工者の四者で、1991年の創設以来、98の医療施設が受賞しています。