こころの病気とは
こころの病気は、患者様が病気としての自覚症状を持ちにくいという特徴があります。
こころの病気も身体の病気と同様で、症状が軽いうちに気づいて対処をしておけば、時間も費用もそれほどかからずに改善するケースが少なくありません。
病気が進行する前に、「最近、へんだな」と感じたら、健康診断のつもりでこころの専門医に診てもらいましょう。
主なこころの病気
こころの病気は、大きく分けて二つの種類に分けられます。
一つは脳神経に器質的な損傷や障害を受け、それが原因で病気になるもので、代表的な病気が統合失調症などです。もう一つは器質的には原因が見られず、精神的なストレスを受け続けたり、人間関係などで悩みすぎたりしたために症状が現れ、生活に支障が出ることです。これは誰もが経験する「ちょっと疲れている」「気分が落ち込んでいる」という状態からはじまり、進行して病気になってしまうものです。
この二つの中間のタイプや、複合した状態の方もいます。
社会はIT化などの影響で、昔とは比べものにならないほど複雑で多様化しています。しかし、人は他の動物と同じく自然界の生物としての側面もあるため、現代のスピード感や情報処理の多さに対応しきれず、日々、強いストレスを受けているとされます。
現代社会で生きる私たちは、多かれ少なかれ、誰もがこころの病気になる下地を持っているということです。