初診受付曜日:(月) (火) (水)

当院では軽度の不眠から診療をしておりますので気軽に相談、受診していただければと思います。
電話の際に

「睡眠障害外来希望」

とお伝え下さい。
診療では、原因の特定、睡眠衛生指導、心理的不安の緩和などを行います。
薬を使わずとも治る場合があります。また、薬物療法が必要になった場合でも依存性のない、あるいは少ない薬を選択することが出来ます。
投薬治療の場合も安心していただけるよう当院の睡眠障害外来は臨床精神神経薬理学専門医が担当しております。

*診察の結果さらなる精査が必要な場合はその目的にあった医療機関を紹介する場合があります。またナルコレプシーに対する投薬は当院では行っておりません。
*すでに精神科におかかりの方で不眠の相談がある場合は睡眠障害外来ではなく当院の一般外来にご案内します。

睡眠障害について

睡眠障害はありふれた症状です。仕事のストレス、子育ての悩みなどで考え事をしている夜、大事な試験や試合の前日の夜、休みでついつい朝寝坊してしまった日の夜など、過去に1度は不眠を経験したことがあると思います。これらが一時的なものであれば良いのですが何日も何週間も続くと身体的、精神的に辛い状態になってきます。
また、睡眠障害には入眠困難だけでなく、中途覚醒や早朝覚醒、過眠などもあります。

睡眠障害の原因は?

原因は大きく分けると下記のように5つの”P”があります

① Physiological Problems 生理学的問題
人の自然な睡眠サイクルに影響が加わると起こります。例えば、交代勤務、海外出張などによる時差ボケ、寝過ぎ、寝室の温度や湿度の問題などがこれにあたります。
 
② Physical Problems 身体的問題
身体の調子がベストでない場合は不眠が起こり得ます。体の痛み、かゆみ、動悸や睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などがこれに当たります。
     
③ Pharmacological Problems 薬理学的問題
内服薬が不眠を起こすことがあります。代表的なものにはステロイド、一部の不整脈の薬や高血圧の薬などがあり、カフェインによる不眠もここに含まれます。

④ Psychological Problems 心理的問題
仕事のストレス、不安や緊張感、人間関係のもつれからの悩みなどがあります。

⑤ Psychiatric Problems 精神科的問題
うつ病、統合失調症などの病気を発症しており、それにより不眠が起きている状態です。

睡眠障害の原因を特定した上で前述のように睡眠に関する適切なアドバイスを行い、必要に応じ心理的不安の緩和、投薬などを行っていきます。
つい10年ほど前まではベンゾジアゼピン系睡眠薬、あるいはベンゾジアゼピンに類似した睡眠薬等が主流でしたが依存性の観点から最近ではオレキシン受容体拮抗薬が主流となりつつあります。
また状態に応じてメラトニン(昼と夜を認識するホルモン)受容体作動薬、一部の抗うつ薬などを用いて治療を行います。これらは不眠の原因が解消するまでの一時的な手段として用いられることが多いです。
詳細は担当医師にお尋ね下さい。

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